■ファーストシステムの提供する複合機機用LEDモジュール

ファーストシステムでは、OA機器業界の皆様に十数年、帯電除去用のLEDランプ(通称:イレーサー)やスキャナ光源をご提供してきました。OA機器の中でもレーザープリンターの内部で活躍するそれらの製品をご紹介させていただきます。

ファーストシステムでは、よりLEDイレーサー(帯電除去ランプ)を安価に提供するべく、様々な部品や各工程内のアイディアで品質は高く、それでいて安価なLEDイレーサー(帯電除去ランプ)を提供し続けています。

■イレーサー(帯電除去ランプ)  

イレーサー(帯電除去ランプ)とは、コピー機などの磁性体トーを使用した複合機内の清掃工程に於いて、用紙に転写しなかった感光ドラム上の残留トナーを除去するため、帯電したトナーをイレーサーの発する特殊な光で帯電除去して、ワイパーブレードなどでトナーを除去しやすくするためのものです。

LEDが基板上に実装されたLEDモジュールタイプのものや、導光棒に光通して導光棒を介して光を照射するLED導光棒タイプもあります。

■イレーサーによるドラム清掃の仕組み

複合機(コピー機などのレーザープリンター)の内部に設置されるこのイレーサーですが、どのような使われ方をしているのか、詳しくお話します。

イレーサーとは帯電除去ランプとも言います。 複合機で印刷後に、次の印刷をするため、印刷用の感光ドラムに付着したトナーの電荷除去(帯電除去)をするのがイレーサーの役目となります。

複合機の機種の仕様にもよりますが、レーザープリンタータイプの複合機は感光ドラムにレーザーを当て、そこに撹拌され帯電されたトナーが感光ドラムに付着し、印刷されます。

イレーサーは、その感光ドラムに付着した印刷時に残ったトナーに対して一定の波長の光を照射することで、帯電したトナーを帯電除去し、トナーがワイパーブレードやクリーニングブラシなどで除去しやすい状態にします。

ファーストシステムで提供しているLEDイレーサーは感光ドラム表面に付着したトナーの帯電状態を除電して、トナーを取れやすくする帯電除去LEDランプモジュールの事になります。

その効果として、印刷物の黒ずみや印刷ムラなどの発生を抑制する効果があります。

■二種類のLEDイレーサー

ファーストシステムでは現在、二種類のLEDイレーサーを提供しています。それは、多点実装方式のLEDイレーサーと、導光棒に光を通し樹脂の棒から光を拡散させる、導光棒方式のLEDイレーサーの2つです。

多点実装方式は昔使われていた冷陰極管方式のイレーサーに比べ、安価で様々な形状でも扱いやすい点が重宝され普及してきました。課題点は長い基板に複数のLEDを実装しているため、LEDとLEDの間に光の谷間ができやすく、その光の谷間を小さくしリップル値(ひずみ率)の値を小さくすることが設計上難しい点です。それを解決するべく生まれたのが、導光棒を使用したLEDイレーサーとなります。

導光棒を使用したLEDイレーサーは、導光棒を通る光が照射面を照らし、照射面までの距離が短くても、光の谷間ができにくくなりますが、コスト的に高くなる傾向にあります。

それぞれ、長所と短所がありますが、いずれにせよ、強すぎると感光ドラムにも影響が出て、弱すぎるとトナーの帯電状態を除去できないということになります。用途に応じ、安価で使い勝手の良いものが一番重宝されています。