取り扱い上の注意
弊社のLED照明及び、LED照明用電源、各種オプション製品(以下製品という)は、用途・使用目的などに応じて開発されています。
これらの製品は、品質の確保につとめていますが、適正に使用されて初めて安全性、あるいは機能性が生かされます。
製品を安全にご使用いただくために「取扱説明書」と、この「取り扱い上の注意」を合わせてよくお読みの上、正しくお使いください。
- LED照明には寿命があります。LED照明の寿命については「LEDモジュールの寿命定義」をご覧ください。
- LED照明用電源にも寿命があります。
- 周囲温度が高い場合、点灯時間が長い場合は、寿命が短くなります。
- 1年に1回は、自主点検を行ってください。
- 3年に1回は、工事店等の専門家による点検をお受け下さい。
- 設置から8~10年経つと、外観に異常がなくても内部の劣化が進行しています。経過する前にかならず点検・交換を行って下さい。
LEDモジュールの寿命定義
- LEDは固体発光方式のため、従来の光源のようにフィラメントの断線により不点灯になることはほとんど起こりませんが、使用材料の劣化などにより、点灯時間の経過に沿って徐々に光量が減少していきます。
- 「JIS C 8155:一般照明用LEDモジュール性能要求事項」の中で、一般用照明器具に用いられる白色LEDモジュールの寿命の定義は、照明器具製造業者が規定する条件で点灯したとき、LEDモジュールが点灯しなくなるまでの総点灯時間または、全光束が初期全光束の70%に下がるまでの総点灯時間のいずれか短い時間を推定したものと定義しています。
- 株式会社ファーストシステムでは、「JIS C 8155:一般照明用LEDモジュール性能要求事項」に従い、LEDの寿命を推定しています。尚、これはあくまで設計寿命であり、この寿命を保証するものではありません。またこれはLEDモジュール光源としての寿命であり、照明器具としての寿命とは異なります。RGB(カラー)LEDについては初期全光束の50%に達した時を寿命としております。この数値につきましてはあくまでもLEDモジュールの設計寿命であり、その寿命を保証するものではありません。
AC100V仕様モジュールについて
- 本製品の取付工事は電気設備基準に従って、有資格者が作業を行ってください。無資格者の電気工事は法律により禁止されています。
- 本製品には寿命があります。8~10年経つと、外観に異常がなくても内部の劣化が進行しています。経過する前にかならず点検・交換を行って下さい。
AC100V仕様LEDモジュールはその特性上、安定化電源を使用する製品と比べて、各種サージ及びノイズ等、想定を超える電気的影響を外部から受けやすい製品となります。そのため、製品仕様の定格を超えるこれらの不具合につきましては、製品保証の対象外となります。
AC100V仕様LEDモジュールを使用される看板等の設置環境につきましては、サージプロテクタによる耐性強化、及び、容易にメンテナンスが可能な設置環境(低層階等)での使用を推奨いたします。
安全に関する危険事項
死亡、重症、火災などが切迫している可能性がある項目
- 製品の取付工事は電気設備基準に従って、有資格者が作業を行ってください。無資格者の電気工事は法律により禁止されています。
- 製品及び専用電源は最大定格容量が決まっております。容量の範囲内でご使用ください。火災、故障の原因になります。
- ストーブや空調設備(暖房)など高温になるものの近くには設置しないでください。
また紙など燃えやすいものを近づけないでください。火災、焼損、過熱、故障、変形、変色の原因になります。 - 濡れた手で製品の設置作業を行わないでください。感電の恐れがあります。
- 電源コードを熱器具などに近づけないでください。コードの被覆が溶けて火災、感電の原因になります。
- 直接、日の当たる場所や水の当たる場所への設置はしないでください。製品の劣化により火災、感電、焼損、過熱の原因になります。
- 専用電源に対して接地工事(アース工事)が必要です。
- 製品を屋外で使用する際には、直接設置する事は避け必ず看板などの器具内に収めてください。
- 製品を分解改造しないでください。感電、損傷、過熱の原因になります。
- 点灯状態の製品を直視しないで下さい。目を痛めることがあります。
安全に関する警告事項
死亡、重症、火災などの可能性がある項目
- 製品には屋内用、屋外用などの使用環境による制限があります。使用環境や使用用途に適した器具を選びご使用ください。
不適切な環境で使用しますと、火災、感電、絶縁不良、落下、傷害、変形の原因になります。 - 製品は、振動、衝撃、粉塵、腐食性ガス(特に硫黄ガス)、可燃性ガスの影響を受ける場所、及び高温の場所では使用できません。
火災、絶縁不良、落下、過熱、傷害の原因になります。また、故障や照度低下の原因になります。 - 配線がケースから屋外に出る場合、キャブタイヤケーブル等、屋外対応の配線をご使用ください。
- 製品から発煙、異臭がした場合は速やかに電源を切ってください。放置しますと火災、焼損、過熱、変形、故障の原因になります。
- 電源コードまたはLED間のコードを無理に捻ったり、曲げたり、引っ張ったりしないでください。感電、損傷、故障の原因になります。
- 製品に布や紙などを載せないでください。火災、焼損、過熱、変形、故障の原因になります。
- メンテナンス等の時は必ず電源を切ってから行って下さい。故障、事故の原因になります。
安全に関する注意事項
機器の損傷を招く可能性がある項目
- 製品は使用温度範囲内でご使用ください。特に高温状態で使用すると耐久性や寿命が低下する恐れがあります。
- 製品を直射日光の当たる看板内もしくは器具内に設置される場合は、日中(下記の時間帯)での点灯は行わないでください。
夏場/AM6:00~PM6:00・冬場/AM7:30~PM4:30 - 当社の製品以外との組み合わせで使用しないでください。火災、故障の原因になります。
- 光学製品部分は、材料の特性上、ケトン類、エステル類、芳香族炭化水素、塩素炭化水素、低級脂肪酸、 アルコール類、エーテル類、塩素化炭素、硫化炭素などの物質を含む薬品を使用すると、溶解あるいは割れ、変形、変色等、亀裂が生じる場合があります。
上記部分以外でもシンナー、ベンジン、アセトン等の有機溶剤で製品を拭かないでください。 - 取付箇所が器具重量に十分耐えられる構造状態かどうか確認してください。強度に問題がありますと、落下、傷害の原因になります。
- 太陽光や水滴が、直接製品に当たらないよう必ずケースに入れてご使用ください。火災、焼損、過熱、変形、故障の原因になります。
- 点灯中及び消灯直後は製品が高温になっている場合があるため、製品に触れないでください。直接手で触れると、やけどの原因になる可能性があります。
- 光学レンズを使用した製品は、雨がレンズ部に滴る環境に設置しないでください。光学特性に多大な影響を与え、配光角が変わります。
- LEDは静電気に弱い半導体です。静電気により故障する恐れがあります。
- 製品は落下などのダメージを与えないように慎重に取り扱いください。
特に発光面はアクリル樹脂などにて保護していますので破損や傷の原因となり、配光にも影響を及ぼします。そのため、応力も加えないように取り扱いください。 - 製品をシリコン等のコーキング剤で固定補助をする場合は、コーキング部に水が溜まらないようご注意ください。
特に配線部分等ケースとの接続部は、経年劣化と共に 水分が侵入し、不具合を招く原因になる可能性があります。
使用に関する注意事項
設計・作業に関する注意
- 電源に対する製品の使用数量範囲を守り、設計してください。範囲外になりますと、不点灯や点滅、故障の原因になります。
- 専用電源を使用して駆動する製品につきましては、必ず弊社指定の電源を使用し、指定外の電源には絶対に接続しないでください。即破壊に繋がる恐れがあります。
- 製品は、配線がたわむように設置してください。温度変化による収縮により、配線が断線する恐れがあります。
- 製品の固定の際に使用する部材には、硫黄成分が含まれていないことを確認してください。照度低下の恐れがあります。
- 製品は、熱による寿命低下を避ける為、可能な限り通気性の良い場所に設置してください。
- 製品を器具(看板)内に設置する際には、製品本体の経年劣化や不具合を、軽減する目的として硫黄成分や雨水などの侵入経路を、できる限り遮断してください。
- 製品の配線を固定する際には、金属製の配線止めは使用しないでください。配線の被覆を傷つけ、漏電をする恐れがあります。
- 製品は必ず、メンテナンス可能な場所へ設置してください。
- 製品の取り付け前に、製品ロットと取り付け日を記録し、保管してください。
保管・メンテナンスに関する注意
- 電源に対する製品の使用数量範囲を守り、設計してください。範囲外になりますと、不点灯や点滅、故障の原因になります。
- 製品には寿命があり、外観に異常がなくても内部の劣化は進行しています。3年に1回は、工事店等の専門家による点検をお受けください。
点検せずに長期間使い続けるとまれに、火災・感電・落下などに至る場合があります。 - お手入れの際は必ず電源を切って、製品が十分冷えてから行ってください。感電、やけどの原因となります。
- 製品を取り外す際は、断線の危険性がある為、配線を引っ張る行為をしないでください。
- 製品の保管は、高温多湿な場所、振動が発生する場所、腐食性ガスや可燃性ガスが発生する場所、直射日光が当たる場所などを避け、荷重やストレスが加わらないようにしてください。
※この仕様は2020年6月現在のものです。製品改良により予告なく変更する事があります。